この記事によると体温に関するこれらの言い分は科学的な根拠も論文もなく、どこかの医師がまことしやかに話をしたのが広まったもののようです。 基礎実験もネズミさんで少し調べただけで免疫の「一部」が体温の上昇で活発になるという結果がでただけであり、人間ではどうか?というのは未知のままです。
ここで上げられている具体的な数字はともかくとして、体温の上昇によって免疫が上がる、低下によって免疫が下がるというのは巷に溢れている一般的な推論だけでも大きく間違ってはいないのではないでしょうか? なにより実生活で感染症に罹った時、発熱することで病の回復を助けている事実を見れば、免疫を高めるために体温を上げていると考えるのが自然であるように思います。
免疫とは「疫」を「免れる」力のことです。 疫はもともとは流行病、感染症のことで人間の体に入ってきた細菌やウイルスなどを自分ではないと識別し攻撃、排除する機構です。 細胞性免疫と液性免疫の二種類があり、抗原抗体反応を介して感染症の予防や治癒、自己免疫疾患などに関与します。
免疫が強くなると病にはかかりにくくなります。 自分の体内は自分の正常な細胞以外は退治されていられなくなります。
免疫が低下すると病にかかりやすくなります。自分の体内に菌やウイルスなどがたくさん住み着いて増えます。自分の細胞から出た異物、ゴミも増えます。
こういった作用が、体温だけで単純に上がったり下がったりするか?といえば体温以外にも基礎代謝や内臓機能、自律神経系、サイトカインやホルモンの働きなど他の要因は色々あるだろとは思います。 しかし、体温は一つの大きな要因になっているのは間違いないのではないでしょうか? いや、むしろ体温は目安であり単なる結果で体温の維持に関わる様々な生体反応が直接の原因かもしれませんけどね(´・ω・`)